ふじメディカル指導監督医Dr.駒井の、あったかい心温まるブログです。
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新しい年に向かって 心も身体も健康に! 

 

 

「ラブ・イズ・アクション」

今年もChristmasseasonがきました。

 

いい〜思い出づくり 始めよう〜。

 

| 15:10 | 季節 | comments(0) | trackbacks(0) |
頭を使おう

「頭を使おう」

 

                         ー脳細胞を埋葬するな」−

 

人間は生まれた時から既に140億もの脳細胞を持っています。

この細胞は、20歳を過ぎた頃より、1日10万〜20万個位減っていきます。

減ると言っても総数から見たら大した数ではありません。

 

 このように脳細胞は減る一方ですが、実は人間が使っている細胞は全体の2パーセントに過ぎないのです。

あとは使われることなく、眠っている、という事です。

「医療関係 イラ...」の画像検索結果

 人間の能力として「頭が良い、悪い」「記憶力が良い、悪い」「思考が豊か、貧弱」等々、と評価されますが、これは生まれつきの能力ではなく、どれだけ脳細胞を目覚めさせるか、即ちどれだけ一生けんめいやるかということにかかっているのです。

出来るだけ、脳細胞を刺激して、眠りから目覚めさせましょう。

 

 右脳の動きである物を憶える、組み立てる、分析するというハードな頭の使い方と、

左脳の動きである想像する、音楽を聴いたり、美術品をみたりで五感を磨くといったソフトな脳の使い方、

この両方が共にバランスよく刺激できれば最高です。    

 

 

 

| 14:46 | 明日への健康(著 駒井 實先生) | comments(0) | trackbacks(0) |
ー体の点検、無事故のもとー

必ず定期検診を受けること

―体の点検、無事故のもと―

 

医学がこれほど進歩、発達している今日、健康に生きる為に

まず大切なことは、定期検診を受けることです。

 

「自分は健康には絶対自信がある」という人こそ、危険信号です。

昔の人は「一病息災」といいます。

 

病気を持っている人は自分の健康を過信しないから長生きできるという伝えです。

悪い芽は、小さいときに見つけて手当てをすれば、元に戻すのが簡単です。

 

植木でも急に枯れてしまうという事は、まずありません。

害虫がついた、水のやりすぎ、水やりを忘れた、あるいは肥料の問題もありますね。

これらを一つ一つチェックして育て上げれば立派に成長します。

 

健康診断によって、異常を早く小さいうちに発見して適切な治療を受けるように心がけてもらいたいものです。

年に二回は必要と思って下さい。“点検、異常なし”によって生まれた自信こそ本物です。

 

明日への活力になるでしょう。

 


| 11:39 | 明日への健康(著 駒井 實先生) | comments(0) | trackbacks(0) |
明日への健康

「健康」

この言葉を広辞苑で引くと”健やかなこと” ”達者” ”丈夫” ”壮健”こうあります。

社会でも一般にそう思われています。

実は、これは解釈の違いにもよりますが、今は変わってきていると思います。

 

元気で生活を送っていた人が”定期健診”を受けたら、米ツブの半分程の小さなガン細胞が発見された。

癌の早期発見です。「私は健康である」と思っていた人も、病気の状態にあったわけで、

これなどは、明らかに、辞典の説明とは違います。

 

現代社会にあっては、定期検診を受けて、自分の状況をしっかりと把握しておくことが健康を維持するための必要条件と

なっており、文明が発達し医学が進歩した今日では、健康に対する定義、解釈が、これほど違ってきているのです。

「自分の健康は自分で守る」このことは、忘れてはいけません。現代人の常識として、頭に入れておくべきです。

「症状がなければ健康だ」と考えておられるのは自己放棄です。

 

そこにはまったく「自分の生命は自分で守る」の自主性が見られません。

現今の日本の医学、医療環境は非常に進んでおり、そしてすばらしいことに、万人に開かれているのです。

「医は自ら助くるものを助くる」の体制が出来ているのです。

 

健康な人が、より健康を増進し、長寿を全うして、健やかな生活を送ること。

そのためには、自分の身体の調子を常に確かめる必要があります。これが予防医学です。

 

「医療イラスト ...」の画像検索結果

 

| 15:44 | 明日への健康(著 駒井 實先生) | comments(1) | trackbacks(0) |
やさしさに出会う
病気
「やまだ○おさ〜ん」
呼ぶ看護婦の声で先に入って来たのは、紫色のスーツがよく似合う目のクリッとした色白の女性であった。
続いて濃紺の背広にその長身を包んだロイドメガネの紳士が静かな足取りで入ってきて、私の前の丸い椅子に腰を下ろした。
眉毛の濃いその紳士は顔つやもよく、一見患者さんには見えない。
カルテには、山田○夫、四十二歳とある。
短いあいさつの後、「妻です。」傍らの女性を紹介した。

私は、看護婦がそっと脇から差し出した、たった今、自現機から出てきたばかりの、つややかにひかっているレントゲンフィルムを一枚一枚、机の前のシャーカステンに挟んでいった。
傍らの夫婦の視線を方に感じながら・・・・。張りつめた空気が漂う中で、すべてが静かに型どおりに進んでいく。

私の眼は目はフィルムの隅から隅までせわしなく動き回った。
アイルランドの荒野で猟犬が獲物を探しまわってているかのように・・・・。


静けさの糸がきれた。
ある、あった。胃がんだ。
フィルムの名前とカルテの名前をもう一度確認した。
光っている黒いフィルムの向こうで、ロイドメガネの血色のいい顔が、みるみる内に、ぼちぼちとまばらな髭の頬のくぼんだ顔に・・・。目ばかりがギョロギョロしている。 
 そして身体にはふだん着のワンピースがまとわりつき、眼の下にクマのできた奥さんの顔・・・・。

シャーカステンから、このきちんとした身なりの中年夫婦に視線を移すのに、この一瞬の間に、私は誰にも分からない所で、
また一つの人生が崩れていく音を聞き、疲れた。

いともさりげなく、なごやかに、手術を要する旨を告げられたお二人は、深々とおじぎをされて出て行った。
戸口の所で、奥さんは、ためらうように立ち止まって私の顔を見つめていたが、
そのまま何も言わずにそっとドアを閉めて行かれた。

看護婦が次の患者を呼び入れるのを制して、
私は両膝にぐっと力を入れて立ち立ち上がった。
はた目には白衣を着た医者が静かに机を離れたに過ぎないのだが、私の中にはよろけそうになる自分があった。

私は、願いを込めて自分に言い聞かせた。
「いやいや手術はうまくいくに違いない。
薬は、予想以上の効果を上げるかもしれない・・・。」
机のわきの白い洗面器。
音もなく、私の手に絡みつき、そしてゆれる消毒液の中のガーゼ。
その横に積み上げられた医学雑誌の上に置かれているシクラメンの鉢

それは昨日のままだった。
二輪のフリージアのイラスト
 
| 15:30 | 診療室の窓から | comments(0) | trackbacks(0) |
良い医者の考察(2)
「良い医者」の考察(2)
       -自分を過信しない医者ー

一般的には患者さんはこう考えています。
「医者は人間の体の事なら百パーセント知っている。」クローバー_イラスト_3
「先生の診断は百パーセント正しい」と。
しかしどんな医者でも、一度も誤診したことがないと言い切れる人は
いないはずです。又、どんなに経験を積んでいても、「確定診断がどうしてもつかない」
  ということはよくあることです。

こわいのは医者の自己過信です。診断や治療方法が納得できない場合には、
複数の病院で診察を受けることも、時には必要なこともあります。
実際、それによって救われたという例も少なからずあるんです。
老人男性-困った-バスト
「自分の体、自分の生命は自分で守る。」という考えを強く持って欲しいものです。
そして、医者との対話の中で、自分の病気の状態をはっきり把握し、納得できる治療を受けるべきです。
自分を過信しない医者ならば、こうした患者さんの気持ちをよく理解し、必要ならば、
快くほかの医療機関への紹介状を書いてくれるでしょう。
 
| 12:21 | 明日への健康(著 駒井 實先生) | comments(0) | trackbacks(0) |
「良い医者」の考察(1){ふじメディカル監督医 駒井 實 先生   明日への健康1987年著}

〜病気でなく病人を治してくれる医者〜


医者と患者との”出会い”というものについて、私、つねづねこんな風に思っているのです。
それは、「医者には患者を選ぶ権利がなく、患者は医者を選択することが出来る」
ということなのです。

 この立場からして、「この医者なら」と信頼できる人物を見つけて診察を受けることが出来るわけです。
  そこで「信頼できるいい医者とは」ということになりますね。
  その一つに”病気を、ではなく病人を治してくれる医者”というのを挙げたいと思います。

 病気や治療の内容について説明を求めると、「それは専門的なことだから患者が口を出すな」
  という医者がいるものです。
  患者の話をよく聞き、納得いくまで説明してくれる医者は「良い医者」なのです。

 医者に症状を聞いてもらって、説明してもらうだけで元気になってしまう患者も少なくありません。
 ”大したことはない”と一言で片づけられても、あるいは説明もなしに
    山のような薬を出してもらっても病人は元気になりません。


6
| 14:42 | 明日への健康(著 駒井 實先生) | comments(0) | trackbacks(0) |
必ず定期健診を受けること
〜体の点検、無事故のモト〜(ふじメディカル監督医 駒井 實 先生  1987年著)

医学がこれほど進歩、発展している今日、健康に生きるためにまず大切な事は、
定期検診を受けることです。
 
「自分は、健康には絶対自身がある」という人こそ、危険信号です。
昔の人は「一病息災」といいます。病気を持っている人は自分の健康を過信しないから、長生き出来るという伝えです。
 
 悪い芽は、小さい時に見つけて手当をすれば、元に戻すのが、簡単です。植木でも、急に枯れてしまうという事は
まずありません。害虫がついた、水のやりすぎ、水やりを忘れた、あるいは肥料の問題もありますね。これらを、
一つ一つチエックして育て上げれば、立派に成長します。

 健康診断によって、異常を早く小さいうちに発見して、定適切なな治療を受けるように心がけてもらいたいものです。

年に2回は必要と思ってください。”点検、異常なし”によって、生まれた自身こそ本物です。
明日への努力になるでしょう。



 
| 15:27 | 明日への健康(著 駒井 實先生) | comments(0) | trackbacks(0) |
謹賀新年
今年ももより素晴らしい一年になります様に!
本年も宜しくお願いいたします。


冬のイラスト

 
| 14:08 | ご挨拶 | comments(0) | trackbacks(0) |
老いない人々
月のイラスト1

 私の知っている患者さんに九十二歳のご老人がいます。

事情あってのひとり暮らし。高齢だからという事で周りの人が骨を折り、老人ホームに入所されたのでしたが、二か月足らずで出て来てしまいました。

かくてまた、もとの一人暮らし。

 優雅な独身生活を楽しんでいる。」と笑っていました。

月に二度きちんと高血圧の治療に来院されます。杖を片手にですが、足取りにみだれなく、補聴器をつけてですが、日常会話に支障なし。

毎朝決まって二合の飯を炊きます。一日分の主食として。

 「一時七十キロあった体重を太りすぎなので、六十キロに落としました。

「ダイエットです。」「ご不自由ないですか。」という私の野暮な質問に、「いや、中々のものです。」と気負いもみえません。

3

知人に歯科医がいます。今年八十九歳になりました。

この夏、開業六十年の看板をおろしました。老妻、娘、孫たちが集まってささやかに打ち上げ式をやったという事です。

その胸の内、察して余りありますが、淡々と受け止められているように見えました。

そして現役のときと同じように楽しいことがあると声を出して笑っておいでです。

この秋アメリカ旅行を計画していると聞いています。持病は左足の神経痛だそうです。

5

また長年、半身不随だった夫を看病し、夫の最後を看取った後、一人暮らしになってしまった老婦人は、私の友人の母親です。

八十三歳になったという事ですが、赤い口紅がよく似合い、ピンクのマニキュアや、ちよっと厚めの耳たぶにつけているイヤリングが中々にいろっぽい・・・・。

軽い白内障と腰痛で時々医者通いをなさっているとか。



本件出身の歌人、土屋文明氏が「名誉県民」として顕彰されたということです。

この日本歌壇の最高峰といわれ、生活的、即物的な歌風でしられる氏は、本年九十六歳の齢、まだまだ現役でおられます。

戦後、ほとんどの歌人が敗戦の社会を悲歌に託したが、文明氏だけは、苦しみ、嘆きの中に新しい時代を、春の前触れを感じささやかな喜びの声を混えて歌を詠んだといわれています。

今老年人口(六十五歳以上)は、約千三百五十万人、その数だけのさまざまな年の重ね方があるわけですが、健康に長らえるためには、心の在り方も問われる様に思います。

おいてなほ
気取り手くるは われのみか
白髪頭にデニムのいで立ち。

土屋文明氏の最近の作であります。

| 11:30 | 診療室の窓から | comments(0) | trackbacks(0) |